オンライン/オフライン イベントの検出
概要
標準 HTML5 API の一部である navigator.onLine
属性を使用して、オンラインおよびオフラインイベント の検出をレンダラープロセスに実装できます。
navigator.onLine
属性の戻り値は以下の通りです。
false
ネットワーク要求が失敗することが保証されている場合、つまり確実にオフラインの (ネットワークから切断されている) 場合。true
それ以外の状況。
他のすべての条件で true
が返されるので、true
の値は必ずしも Electron がインターネットアクセス可能であるとは限りません。誤検出に注意する必要があります。 例えば、仮想イーサネットアダプタを "常時接続" 状態にした仮想化ソフトをコンピュータ上で実行している場合などです。 したがって、Electron のインターネットアクセス状況を判定したい場合には、さらにこの確認手段を開発する必要があります。
サンプル
このサンプルでは、HTML ファイル index.html
から始めて、navigator.onLine
API を用いた接続状態インジケータの構築方法を示します。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Hello World!</title>
<meta http-equiv="Content-Security-Policy" content="script-src 'self' 'unsafe-inline';" />
</head>
<body>
<h1>Connection status: <strong id='status'></strong></h1>
<script src="renderer.js"></script>
</body>
</html>
DOM を変更するために、renderer.js
ファイルを作成して、そこで window
の 'online'
と 'offline'
の イベントにイベントリスナーを追加します。 イベントハンドラーでは、navigator.onLine
の結果に応じて <strong id='status'>
要素の内容を設定します。
const updateOnlineStatus = () => {
document.getElementById('status').innerHTML = navigator.onLine ? 'online' : 'offline'
}
window.addEventListener('online', updateOnlineStatus)
window.addEventListener('offline', updateOnlineStatus)
updateOnlineStatus()
最後に、メインプロセス用の main.js
ファイルを作成し、そこでウインドウを作成します。
const { app, BrowserWindow } = require('electron')
const createWindow = () => {
const onlineStatusWindow = new BrowserWindow({
width: 400,
height: 100
})
onlineStatusWindow.loadFile('index.html')
}
app.whenReady().then(() => {
createWindow()
app.on('activate', () => {
if (BrowserWindow.getAllWindows().length === 0) {
createWindow()
}
})
})
app.on('window-all-closed', () => {
if (process.platform !== 'darwin') {
app.quit()
}
})
Electron アプリケーションを起動すると、以下のような通知が表示されるでしょう。
Note: If you need to communicate the connection status to the main process, use the IPC renderer API.