アプリケーションのデバッグ
Electron アプリケーションが望むように動作しないときは、デバッグツール一式がコーディングエラー、パフォーマンスのボトルネック、最適化の機会を見つけるのに役立つかもしれません。
レンダラープロセス
個々のレンダラープロセスをデバッグするための最も包括的なツールは、Chromium Developer Toolset です。 BrowserWindow
、BrowserView
、WebView
のインスタンスを含むすべてのレンダラープロセスに対して利用可能です。 インスタンスの webContents
上で openDevTools()
APIを呼ぶことで、プログラムで開くことができます。
const { BrowserWindow } = require('electron')
const win = new BrowserWindow()
win.webContents.openDevTools()
Google は 開発者向けツールの優れたドキュメント を提供しています。 通常、Electron 開発者のツールベルトの中で最も強力なユーティリティの1つです。自分自身に慣れさせることを推奨します。
メインプロセス
メインプロセスのデバッグは少し難解です。なぜなら、開発者向けツールで開くことができないからです。 Google / Chrome と Node.js の緊密な連携により、Chromium デベロッパー ツールは Electron のメインプロセスのデバッグに利用できます。ただし、コンソールに require
が表示されないなどの異常が発生する可能性があります。
より詳しい情報は、メインプロセスのデバッグのドキュメント を参照してください。
V8 クラッシュ
V8 コンテキスト がクラッシュした場合、デベロッパー ツールにこのメッセージが表示されます。
デベロッパー ツールはページから切断されました。 ページをリロードすれば、デベロッパー ツールは自動で再接続します。
Chromium のログは ELECTRON_ENABLE_LOGGING
環境変数を介して有効にできます。 詳しい情報は 環境変数ドキュメント を参照してください。
代替として、--enable-logging
コマンドライン引数を渡すことでもできます。 詳しい情報は コマンドラインスイッチドキュメント を参照してください。