メインコンテンツへ飛ぶ

Electron ドキュメントスタイルガイド

Electronのドキュメント(英語)を書くためのガイドラインです。

ヘッディング

  • 各ページは最上部に1つの#レベルのタイトルが必要です。
  • 同じページの章には、## レベルの見出しが必要です。
  • 節の見出しは、ネストする深さに応じて増やした # が必要です。
  • ページのタイトルは APA タイトルケース に従う必要があります。
  • すべての章のタイトルは APA タイトルケース に従う必要があります。

Quick Start(クイックスタート) を例にすると、以下のようになります。

# Quick Start

...

## Main process

...

## Renderer process

...

## Run your app

...

### Run as a distribution

...

### Manually downloaded Electron binary

...

ただし、 API リファレンスに関してはこのルールの例外があります。

Markdown のルール

このリポジトリでは、一貫した Markdown スタイルにするために markdownlint パッケージを使用しています。 正確なルールについては、ルートフォルダ内の .markdownlint.json ファイルをご参照ください。

リンターのルールではカバーしきれないような、いくつかのスタイルガイドラインを以下に示します。

  • コードブロックでは cmd の代わりに sh を使用します (構文ハイライトのため)。
  • 可読性を考慮し、行の長さはできるだけ 80 から 100 文字にしてください。
  • 2 階層以上にネストしたリストは使用できません (Markdown レンダラーのため)。
  • すべての jsjavascript コードブロックは、standard-markdown によって整形されます。
  • 順序無しリストには、ダッシュではなくアスタリスクを使用してください。

使用する言葉

  • 結果を説明するときは、「なるでしょう」より「なります」を使用します。
  • 「プロセス上」より「プロセス内」が望ましいです。

API リファレンス

以下のルールは、API のドキュメントにのみ適用されます。

タイトルと説明

各モジュールの API ドキュメントでは、require('electron') が返す実際のオブジェクト名をタイトルとして使用しなければなりません (BrowserWindowautoUpdatersession など)。

ページタイトル直下に、モジュールの説明を 1 行で Markdown の引用文として (> 始まりで) 追加します。

session モジュールを例にすると、以下のようにします。

# session

> ブラウザーセッション、Cookie、キャッシュ、プロキシ設定などを管理します。

モジュールメソッドとイベント

モジュールはクラスではありません。そのメソッドとイベントは ## Methods## Events の章の下に列挙しなければなりません。

autoUpdater を例にすると、以下のようになります。

# autoUpdater

## Events

### Event: 'error'

## Methods

### `autoUpdater.setFeedURL(url[, requestHeaders])`

クラス

  • API のクラスやモジュールの一部の API クラスは ## Class: クラス名 の章の下に列挙しなければなりません。
  • 1 ページに複数のクラスがあってもかまいません。
  • コンストラクタは ### 階層のタイトルで列挙する必要があります。
  • 静的メソッド### Static Methods の章の配下に列挙しなければなりません。
  • インスタンスメソッド### Instance Methods の章の配下に列挙しなければなりません。
  • すべての戻り値があるメソッドの説明は、"Returns [TYPE][戻り値の説明]" というように書き始めてください。
    • メソッドが Object を返す場合、その構造を記述します。コロンとそれに続く改行、そして関数の引数と同じスタイルでプロパティの順序なしリストにします。
  • Instance Events は ### Instance Events の章の下に列挙しなければなりません。
  • Instance Properties は ### Instance Properties の章の下に列挙しなければなりません。
    • インスタンスプロパティは "A [プロパティの型] ..." で始まる必要があります。

SessionCookies クラスを例にすると、以下のようにします。

# session

## Methods

### session.fromPartition(partition)

## Static Properties

### session.defaultSession

## Class: Session

### Instance Events

#### Event: 'will-download'

### Instance Methods

#### `ses.getCacheSize()`

### Instance Properties

#### `ses.cookies`

## Class: Cookies

### Instance Methods

#### `cookies.get(filter, callback)`

メソッドとその引数

メソッドの章はつぎの形式でなければなません。

### `objectName.methodName(required[, optional]))`

* `required` string - A parameter description.
* `optional` Integer (optional) - 他の引数の説明。

...

見出しレベル

見出しは、メソッドがモジュールに属するかクラスに属するかに応じて、####### レベルになります。

関数シグネチャ

モジュールでは、objectName がモジュールの名前です。 クラスでは、クラスのインスタンスの名前にするべきで、モジュールの名前と同じではいけません。

例として、session モジュール下の Session クラスのメソッドは sesobjectName として使用しなければなりません。

任意の引数は、角括弧 [] で囲んで表記し、この任意の引数が他の引数に続く場合はカンマが必要です。

必須[, 任意]

引数の説明

各引数の詳細は、そのメソッドの下に順序なしリストで記載します。 引数の種類は、JavaScript のプリミティブ (例: stringPromiseObject)、Electron の Cookie のようなカスタム API の構造体、またはワイルドカードである any のいずれかで表記してください。

引数の型が Array の場合は、配列内の値の型に [] の省略形を使用してください (例えば、any[]string[])。

引数が Promise 型の場合、Promise が何に解決するかを型引数にします (例えば、Promise<void>Promise<string>)。

引数が複数の型を取りうる場合は、| で型を区切ります。

Function 型引数の説明は、それがどのように呼ばれるのかを明確にし、それに渡される引数の型を列挙しなければなりません。

プラットフォーム固有の引数

引数またはメソッドが特定のプラットフォーム固有のものである場合、そのプラットフォームはデータ型に続くスペース区切りのイタリック体リストを用いて示されます。 値は macOSWindowsLinux にできます。

* `animate` boolean (optional) _macOS_ _Windows_ - Animate the thing.

イベント

イベントの章はつぎの形式でなければなません。

### Event: 'wake-up'

Returns:

* `time` string

...

見出しは、イベントがモジュールに属するかクラスに属するかに応じて、####### レベルになります。

イベントの引数についてはメソッドと同じルールに従います。

プロパティ

プロパティの章はつぎの形式でなければなません。

### session.defaultSession

...

見出しは、プロパティがモジュールに属するかクラスに属するかに応じて、####### レベルになります。

ドキュメントの翻訳

electron/i18n を参照してください