ProxyConfig オブジェクト
mode
string (任意) - プロキシモード。direct
,auto_detect
,pac_script
,fixed_servers
,system
のいずれかである必要があります。 省略値は、pacScript
オプションが指定されている場合はpac_script
プロキシモードで、それ以外はfixed_servers
です。direct
- direct モードではすべての接続はプロキシを介さずに直接作成されます。auto_detect
- auto_detect モードでは、プロキシの設定は http://wpad/wpad.dat でダウンロードできる PAC スクリプトによって決定されます。pac_script
- pac_script モードでは、プロキシの設定はpacScript
で指定された URL から取得される PAC スクリプトによって決定されます。 これはpacScript
が指定されている場合のデフォルトのモードです。fixed_servers
- fixed_servers モードでは、プロキシの設定をproxyRules
で指定します。 これはproxyRules
が指定されている場合のデフォルトのモードです。- system - system モードでは、プロキシ構成をオペレーティングシステムから取得します。 system モードはプロキシ構成を設定しない場合とは異なりますのでご注意ください。 後者の場合、プロキシ設定に影響を与えるコマンドライン引数がない場合にのみ、 Electron はシステム設定にフォールバックします。
pacScript
string (任意) - PAC ファイルに関連付けられた URL。proxyRules
string (任意) - 使用するプロキシを示すルール。proxyBypassRules
string (任意) - プロキ シ設定をバイパスする URL を示すルール。
mode
が指定されていない場合、pacScript
と proxyRules
はともに適用され、proxyRules
オプションは無視され、pacScript
構成は適用されます。
proxyRules
は以下の形式に従う必要があります。
proxyRules = schemeProxies[";"<schemeProxies>]
schemeProxies = [<urlScheme>"="]<proxyURIList>
urlScheme = "http" | "https" | "ftp" | "socks"
proxyURIList = <proxyURL>[","<proxyURIList>]
proxyURL = [<proxyScheme>"://"]<proxyHost>[":"<proxyPort>]
以下がその例です。
http=foopy:80;ftp=foopy2
- HTTP プロキシfoopy:80
をhttp://
URL に対して使用し、HTTP プロキシfoopy2:80
をftp://
URL に対して使用します。foopy:80
- HTTP プロキシfoopy:80
をすべての URL に対して使用します。foopy:80,bar,direct://
- HTTP プロキシfoopy:80
をすべての URL に対して 使用し、foopy:80
が使用できない場合はbar
にフェイルオーバーし、それもできない場合はプロキシを使用しません。socks4://foopy
- SOCKS v4 プロキシfoopy:1080
をすべての URL に対して使用します。http=foopy,socks5://bar.com
- HTTP プロキシfoopy
を http の URL に対して使用し、foopy
が使用できない場合は SOCKS5 プロキシbar.com
にフェイルオーバーします。http=foopy,direct://
- HTTP プロキシfoopy
を http の URL に対して使用し、foopy
が利用できない場合はプロキシを使用しません。http=foopy;socks=foopy2
- HTTP プロキシfoopy
を http の URL に対して使用し、socks4://foopy2
を他すべての URL に対して使用します。
proxyBypassRules
は以下に説明されているコンマ区切りのルールのリストです。
-
[ URL_SCHEME "://" ] HOSTNAME_PATTERN [ ":" <port> ]
HOSTNAME_PATTERN パターンに一致するすべてのホスト名のマッチ。
例: "foobar.com", "*foobar.com", "*.foobar.com", "*foobar.com:99", "https://x.\\*.y.com:99"
-
"." HOSTNAME_SUFFIX_PATTERN [ ":" PORT ]
特定のドメインサフィックスのマッチ。
例: ".google.com", ".com", "http://.google.com"
-
[ SCHEME "://" ] IP_LITERAL [ ":" PORT ]
IP アドレスリテラルである URL のマッチ。
例: "127.0.1", "[0:0::1]", "[::1]", "http://[::1]:99"
-
IP_LITERAL "/" PREFIX_LENGTH_IN_BITS
指定された範囲内の IP リテラルに一致する URL のマッチ。 IP の範囲は CIDR 表記で指定します。
例: "192.168.1.1/16", "fefe:13::abc/33".
-
<local>
ローカルアドレスのマッチ。
<local>
の意味は、ホストが "127.0.0.1", "::1", "localhost" のいずれかに一致することです。