electron/rfcs の紹介
Electron の API ワーキング グループ は、Electron のコアへのより大きな変更を支援するために、オープンな Requests for Comments (RFC) プロセスを採用しようとしています。
なぜ RFC なのでしょうか?
要するに、Electron のコアへの重要な変更を実装するプロセスをスムーズにしたいのです。
現在、新しいコードの変更は主に GitHub の Issue とプルリクエストを通じて議論されています。 Electron のほとんどの変更においては、これは良いシステムです。 多くのバグ修正、ドキュメントの変更、さらには新機能も、標準の GitHub フローを介せば非同期的にレビューおよびマージできるほど簡単です。
より重大な変更—たとえば大規模な API サーフェスや、Electron アプリの大部分に影響する重大な変更などの場合、コードの大部分が記述される前のアイデア段階でレビューを行うほうが合理的です。
このプロセスは一般公開されるように設計すべきです。そうすることで、Electron に導入される前に、オープンソースコミュニティ全体が潜在的な変更についてフィードバックを提供しやすくなります。
どのように動作するのですか?
RFC 全体のプロセスは、GitHub 上の electron/rfcs リポジトリに保管されます。 プロセスの手順は、リポジトリの README で詳しく説明しています。
簡単に言うと、electron/rfcs
リポジトリに PR が作成されると、RFC は 提唱 になります。
提唱の RFC は次のように遷移します。
- アクティブ は、PR がリポジトリの
main
ブランチにマージされた場合になります。つまり、Electron のメンテナがelectron/electron
での実装に同意できることを意味します。 - 拒絶 は PR が最終的に拒否された場合になります。
RFC が アクティブ になるには、PR が少なくとも 2 人の API ワーキンググループのメンバーによって承認されなければなりません。 マージ前に、RFC は WG メンバーの 3 分の 2 以上の定足数によって開かれた会議で同期的に提示され、全会一致で承認される必要があります。 合意に達した場合、1 か月の最終コメント期間が開始され、その後 PR がマージされます。
実装が electron/electron
にマージされたとき、アクティブな RFC は 完了 になります。
誰が参加できますか?
Electron コミュニティの誰もが、RFC を提出したり、electron/rfcs
リポジトリにフィードバックを残したりできます!
- アクティブな RFC を一覧する場合は、リポジトリ内の
text
フォルダ を参照してください。 - 提唱状態の RFC にフィードバックを残す場合は、開かれている PR のリスト を確認してください。
- 新しい RFC を提出する場合は、レポジトリの README と RFC テンプレート を確認してください。
私たちは、このプロセスを双方向の対話にして、コミュニティの参加を奨励し、将来これらの API を使用する可能性のある Electron アプリからの多様な意見を得たいと考えていました。 現在提唱状態の RFC にフィードバックを残したい方向けに、Electron のメンテナが既に作成したいくつかの RFC を下記します。
クレジット
Electron の RFC プロセスは、多くの確立されたオープンソースの RFC プロセスに基づいてモデル化されました。 多くのアイデアやコピーライティングの主要部分のインスピレーションは、以下から得ました。