32 ビット Linux のサポート中止
Electron チームは 32 ビット Linux (ia32 / i386) に対するサポートを Electron v4.0 から中止します。 32 ビットを元にした Linux 環境をサポートする最後のバージョンは Electron v3.1 です。 このバージョンでは、 Electron v6 がリリースされるまでサポートリリースを受けられます。 64 ビット Linux 及び armv7l
のサポートは変わらず続行されます。
Electron は何のサポートをやめるのですか?
コンピュータに貼られたシールや、ソフトウェアをダウンロードするときの選択肢として "64 ビット" 及び "32 ビット" の説明を見たことがあるかもしれません。 この語は、特定のコンピュータアーキテクチャを表します。 1990 年代と 2000 年代初期に作成されたほとんどのコンピュータは、 32 ビットアーキテクチャに基づいた CPU を使用していましたが、後に作られたものは、より新しく強力な 64 ビットアーキテクチャに基づくようになりました。 Nintendo 64 (分かりますか?) と PlayStation 2 は新しいアーキテクチャを持つデバイスで最初に広く利用されたものでした。 2010 年以降に販売されたコンピュータのほとんどには、 64 ビットプロセッサが使われていました。 Google は 32 ビット向けの Chrome リリースを 2016 年 3 月にやめたほか、 Canonical は 32 ビットデスクトップ向けイメージの配布を 2017 年にやめた後、 Ubuntu 18.10 で 32 ビットのサポートを終了しました。このように、 32 ビットアーキテクチャのサポートは縮小しています。 Arch Linux、Elementary OS や他の著名な Linux ディストリビューションでは、既に古いプロセッサアーキテクチャのサポートを終了しています。
これまで、 Electron は 32 ビットアーキテクチャ向けのビルドを配布し、サポートしてきました。 リリース v4.0 から、 Electron チームは 32 ビット Linux のバイナリ配布やサポートをできなくなります。
Electron は常に活発的なオープンソースプロジェクトであり、新しいアーキテクチャ向けに Electron をビルドしようとする開発者を奨励したり、助けたりしていきます。
開発者にとっては何を意味しますか?
32 ビット Linux 用にアプリを配布していない場合、何もする必要はありません。
32 ビット Linux 向け Electron アプリを配布しているプロジェクトでは、どのように進めるかを決める必要があるでしょう。 決定や計画を行うために、Electron 6 がリリースされる まで は Electron 3 で 32 ビット Linux がサポートされます。
ユーザにとっては何を意味しますか?
あなたが Linux ユーザで、 64 ビットに基づいたシステムで実行しているかどうかが分からない場合、おそらく 64 ビットに基づいたアーキテクチャで実行しているでしょう。 確認するには、 lscpu
または uname -m
コマンドを端末で実行してください。 どちらかが現在のアーキテクチャを表示するでしょう。
Linux を 32 ビットプロセッサで実行している場合、最近リリースされたソフトウェアでその OS 用のものを見つけるのは困難になってきているはずです。 Electron チームは、 Linux コミュニティの他の著名なメンバーと同じく、 64 ビットに基づいたアーキテクチャへアップグレードすることを推奨します。