Electron 24.0.0
Electron 24.0.0 がリリースされました! これには Chromium 112.0.5615.49
、V8 11.2
、Node.js 18.14.0
へのアップグレードが含まれています。 詳しくは以下をご覧ください!
Electron チームは、Electron 24.0.0 のリリース発表にワクワクしています! npm install electron@latest
から npm でインストールするか、リリースウェブサイト からダウンロードできます。 このリリースの詳細は続きをご覧ください。
フィードバックがあれば、Twitterで共有するか、コミュニティ Discordに参加してください! バグや機能の要望は Electron の Issue トラッカー で報告できます。
注目すべき変更
累積的変更
- Chromium
112.0.5615.49
- Node.js
18.14.0
- V8
11.2
破壊的変更
API 変更: nativeImage.createThumbnailFromPath(path, size)
maxSize
引数は size
に変更されました。これに渡されたサイズがサムネイルの作成サイズになります。 以前は、Windows は maxSize
より小さいときでは画像を拡大せず、macOS は常にサイズを maxSize
にしていました。 この挙動がプラットフォーム間で同じなります。
// 128x128 の画像。
const imagePath = path.join('path', 'to', 'capybara.png');
// 小さい画像を拡大します。
const upSize = { width: 256, height: 256 };
nativeImage.createThumbnailFromPath(imagePath, upSize).then((result) => {
console.log(result.getSize()); // { width: 256, height: 256 }
});
// 大きい画像を縮小します。
const downSize = { width: 64, height: 64 };
nativeImage.createThumbnailFromPath(imagePath, downSize).then((result) => {
console.log(result.getSize()); // { width: 64, height: 64 }
});
新機能
cookies.get()
でHttpOnly
な Cookie をフィルターできる機能を追加しました。 #37365logUsage
をshell.openExternal()
のオプションに追加しました。これにより、Windows でSEE_MASK_FLAG_LOG_USAGE
フラグをShellExecuteEx
に渡せます。SEE_MASK_FLAG_LOG_USAGE
フラグは、頻繁に使用されるプログラムやその他の動作をトラッキングできる形でユーザーが起動し始めたことを示します。 #37291types
をwebRequest
フィルターに追加し、リッスンするリクエストをフィルターする機能を追加しました。#37427- 新しく
devtools-open-url
イベントを追加し、webContents
で開発者が新しいウインドウを開けるようになりました。 #36774 webContents.print()
にいくつかの標準ページサイズのオプションを追加しました。 #37265enableLocalEcho
フラグをセッションハンドラーses.setDisplayMediaRequestHandler()
のコールバックに追加しました。これはaudio
がWebFrameMain
の場合に、リモートのオーディオ入力をローカル出力ストリームにエコーできます。 #37528- アプリケーション固有のユーザー名を
inAppPurchase.purchaseProduct()
に渡せるようになりました。 #35902 window.invalidateShadow()
が公開され、これは macOS での残留する視覚効果を消去できます。 #32452- プログラム全体の最適化が、Electron の Node のヘッダー構成ファイルにて既定で有効になりました。これにより、コンパイラは (コンパイルの) モジュールベースではなくプログラム内のすべてのモジュールからの情報を使用して最適化を実行できます。 #36937
SystemPreferences::CanPromptTouchID
(macOS) が Apple Watch をサポートするようになりました。 #36935
21.x.y サポートの終了
Electron 21.x.y はプロジェクトの サポートポリシー に則りサポート終了となりました。 開発者とアプリケーションは新しいバージョンの Electron にアップグレードすることを推奨します。
さらば、Windows 7/8/8.1 で述べた通り、Electron 22 (Chromium 108) の EOL 予定日は 2023 年 5 月 30 日から 2023 年 10 月 10 日へと延長されました。 Electron チームは、2023 年 10 月 10 日までこのプログラムの一部であるセキュリティ修正の Electron 22 へのバックポートを継続する予定です。
E24 (Apr'23) | E25 (May'23) | E26 (Aug'23) |
---|---|---|
24.x.y | 25.x.y | 26.x.y |
23.x.y | 24.x.y | 25.x.y |
22.x.y | 23.x.y | 24.x.y |
-- | 22.x.y | 22.x.y |
次回予告
短期的には、Chromium、Node、V8 といった Electron を構成する主要コンポーネントの開発に遅れないでチームが注力し続けるでしょう。
Electron の公開タイムラインはこちら になります。
将来の変更の詳細については、予定されている破壊的変更 のページをご参照ください。