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Electron 15.0.0

· 読むのにかかる時間 1 分

Electron 15.0.0 がリリースされました! これには Chromium 94、V8 9.4、Node.js 16.5.0 へのアップグレードが含まれています。 window.open を更新する API の追加、バグ修正、及び一般的な改善を行いました。 詳しくは以下をご覧ください!


Electron チームは、Electron 15.0.0 のリリース発表にワクワクしています! npm install electron@latest から npm でインストールするか、リリースウェブサイト からダウンロードできます。 このリリースの詳細については下に続きます。是非ご意見をお聞かせください!

注目すべき変更

Electron リリースケイデンスの変更

Electron 15 から、Electron は 8 週間ごとに新規メジャー安定版をリリースするようになります。 詳細はこちら でご覧いただけます。

また、Electron は 2022 年 5 月まで、サポートするバージョンを最新の 3 つのバージョンから最新の 4 つのバージョンに変更します。 Electron のバージョン管理の詳細については バージョン管理のドキュメントを参照してください

累積的変更

注目の機能

  • nativeWindowOpen: true は実験的でなくなり、既定値になります。
  • safeStorage 文字列暗号化APIを追加しました。 #30430
  • ページにフレームが作成されたときに発生する「フレーム作成」イベントを WebContents に追加しました。 #30801
  • BrowserWindowwill-resize イベントにサイズ変更した edge の情報を追加しました。 #29199

新機能と変更の完全なリストは、15.0.0 リリースノート を参照してください。

破壊的変更

以下は、Electron 15 での破壊的変更点です。 これらの変更と将来の変更の詳細については、予定されている破壊的変更 のページを参照してください。

デフォルトの変更: nativeWindowOpen のデフォルトは true になりました。

Electron 15 より前の window.open は既定で BrowserWindowProxy を使用していました。 このため、window.open('about:blank') では同期的にスクリプトで操作可能な子ウィンドウを開くことができないなどといった、非互換性がありました。 nativeWindowOpen: true は実験的でなくなり、既定値になります。

詳細については Electron での window.open をご参照ください

API の変更

  • ページにフレームが作成されたときに発生する「フレーム作成」イベントを WebContents に追加しました。 #30801
  • safeStorage 文字列暗号化APIを追加しました。 #30430
  • dialog.showMessageBoxsignal オプションを追加しました。 #26102
  • Electron Fuse を追加しました。これは、アプリケーションがロードする app.asar ファイルにコード署名を適用します。 最新の asar モジュール (v3.1.0 またはそれ以上) が必要です。 #30900
  • パッケージ化したアプリで NODE_OPTIONS--inspect のデバッグ引数を無効にする Fuse を追加しました。 #30420
  • ユーザが割り当てた macOS アクセラレータのオーバーライドを読み取る、MenuItem.userAccelerator プロパティを新しく追加しました。 #26682
  • Apple シリコンの Rosetta や、ARM 向け Windows の WOW 下で動作していることを検出する app.runningUnderARM64Translation プロパティを新たに追加しました。 #29168
  • 画像のアニメーションを制御するために imageAnimationPolicy ウェブ設定を新しく追加しました。 #29095
  • コンテキストブリッジ越しに Blob を送る機能を追加しました。 #29247

削除/非推奨となった変更

削除または非推奨となった API はありません。

サポートされているバージョン

Electron 15 からは、2022 年 5 月の Electron 19 までの間だけ、サポートするバージョンを最新の 3 つのバージョンから最新の 4 つのバージョンに変更します。 Electron 19 以降は、最新の 3 つのバージョンのサポートに戻ります。 このバージョンサポートの変更は、新しいケイデンス変更の一環です。 完全な詳細についてはこちらのブログ記事 をご参照ください。

開発者とアプリケーションは新しいバージョンの Electron にアップグレードすることを推奨します。

E15 (Sep'21)E16 (Nov'21)E17 (Feb'22)E18 (Mar'22)E19 (May'22)
15.x.y16.x.y17.x.y18.x.y19.x.y
14.x.y15.x.y16.x.y17.x.y18.x.y
13.x.y14.x.y15.x.y16.x.y17.x.y
12.x.y13.x.y14.x.y15.x.y--

次回予告

短期的には、Chromium、Node、V8 といった Electron を構成する主要コンポーネントの開発に遅れないでチームが注力し続けるでしょう。 リリース日について約束しないように注意していますが、予定では約四半期ごとに新しいメジャーバージョンの Electron を、各コンポーネントの新しいバージョンに対してリリースします。

Electron の公開タイムラインはこちら になります。

将来の変更の詳細については、予定されている破壊的変更 のページをご参照ください。