Electron 13.0.0
Electron 13.0.0 がリリースされました! これには Chromium 91 とV8 9.1 へのアップグレードが含まれています。 いくつかの API の更新、バグ修正、及び一般的な改善を行いました。 詳しくは以下をご覧ください!
Electron チームは、Electron 13.0.0 のリリース発表にワクワクしています! npm install electron@latest から npm でインストールするか、リリースウェブサイト からダウンロードできます。 このリリースの詳細については下に続きます。是非ご意見をお聞かせください!
注目すべき変更
累積的変更
- Chromium
91 - Node.js
14.16.0 - V8
9.1
注目の機能
process.contextIsolatedプロパティを追加しました。これは現在のレンダラーコンテキストでcontextIsolationが有効かどうかを示します。 #28252- セッション固有のデータに対するディスク上のパスを取得するために新しく
session.storagePathAPI を追加しました。 #28866 WebContentsのnew-windowイベントを非推奨にしました。 これはwebContents.setWindowOpenHandler()に置き換えられます。@electron/remoteで使用されているprocess.contextIdを追加しました。 #28251
新機能と変更の完全なリストは、13.0.0 リリースノート を参照してください。
破壊的変更
window.open()の引数 frameName はウインドウタイトルとして設定されなくなりました。 #27481session.setPermissionCheckHandler(handler)で、handlerの第一引数であるwebContentsがnullになることがあるように変更しました。 #19903
これらの変更と将来の変更の詳細については、予定されている破壊的な変更 のページを参照してください。
API の変更
BrowserWindowにroundedCornersオプションを追加しました。 #27572- セッション固有のデータに対するディスク上のパスを取得するために新しく
session.storagePathAPI を追加しました。28866 - コンテキストブリッジで DOM 要素を渡す機能を追加しました。 #26776
- サンドボックス化したレンダラーに
process.uptime()を追加しました。 #26684 context-menuイベントの一部として発生する引数に不足していたフィールドを追加しました。#26788- Manifest V3 拡張機能のサービスワーカーの登録に対応しました。
- ServiceWorker に 'registration-completed' イベントを追加しました。 #27562
削除/非推奨となった変更
以下の API は削除されたか非推奨になりました。
-
WebContentsのnew-windowイベントを非推奨にしました。 これはwebContents.setWindowOpenHandler()に置き換えられます。 -
非推奨だった
shell.moveItemToTrash()を削除しました. #26723 -
非推奨となっていた以下の
BrowserWindow拡張機能 API を削除しました。BrowserWindow.addExtension(path)BrowserWindow.addDevToolsExtension(path)BrowserWindow.removeExtension(name)BrowserWindow.removeDevToolsExtension(name)BrowserWindow.getExtensions()BrowserWindow.getDevToolsExtensions()
代わりに以下の
sessionAPI を使用してください。ses.loadExtension(path)ses.removeExtension(extension_id)ses.getAllExtensions()
-
以下の
systemPreferencesのメソッドは非推奨になりました。systemPreferences.isDarkMode()systemPreferences.isInvertedColorScheme()systemPreferences.isHighContrastColorScheme()
代わりに、次の
nativeThemeプロパティを使用します。nativeTheme.shouldUseDarkColorsnativeTheme.shouldUseInvertedColorSchemenativeTheme.shouldUseHighContrastColors
10.x.y サポート終了
Electron 10.x.y はプロジェクトの サポートポリシー に則りサポート終了となりました。 開発者とアプリケーションは新しいバージョンの Electron にアップグレードすることを推奨します。
次回予告
短期的には、Chromium、Node、V8 といった Electron を構成する主要コンポーネントの開発に遅れないでチームが注力し続けるでしょう。 リリース日について約束しないように注意していますが、予定では約四半期ごとに新しいメジャーバージョンの Electron を、各コンポーネントの新しいバージョンに対してリリースします。 仮 14.0.0 スケジュール では、Electron 14.0 開発ライフサイクルの主要な日付を示してあります。 また、Electron のバージョン管理の詳細については バージョン管理のドキュメントを参照 してください。
今後のバージョンの Electron で予定されている破壊的な変更の詳細については、予定されている破壊的な変更のドキュメントを参照してください。


